つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「顛倒(てんどう)」                 2006年12月15日 NO・037
 
・・・ 般若心経の一節
 
 
迷いの心から 世の中をさかさまに見る
 
 
 
<解説>
 
私たちは 世の中の在り様を きちんと見ているようでいて
 
そのじつ何も見ていないのに等しい
 
迷いの心が妄想を生み 幻覚をつくり出し 世の中をさかさまに見ているのだ
 
仏教ではこれを 「顛倒」 と呼び 次の四つをあげている
 
  (涅槃の四徳 : 常楽我浄をさかさまにとらえている)
 
 
 無常の世であることを忘れ 「常」 だと思っている常顛倒
 
 苦の世界なのに 「楽」 とみている楽顛倒
 
 自分という 「我」 があると錯覚している我顛倒
 
 汚れたわが身を 「浄」 と錯覚し それに執着している浄顛倒
 
 
こうした顛倒を払いのけた心の状態が 禅でいう “空” である
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15