つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「一隻眼(いっせきげん)」            2007年01月01日 NO・038
 
人間は 自分自身を見る もう一つの目を持ちたい
 
 
 
<解説>
 
インド北部からチベット地方にかけて
 
“聖者は額に第三の目を持つ” との言い伝えがある
 
インド神話のシバ神にも “第三の目” がある
 
日本でも古来から観音像のなかには三眼の像が存在する
 
我々人間は一対二眼を持ちながら 愚かな存在なので
 
「自分自身を見つめるもう一つの目が欲しい」 という思いが三眼像なのかも?
 
 
第三の目といっても 決して超能力の象徴ではなく
 
自己の内部を見る “心の目” である
 
「一隻眼」 を文字通りに解釈すれば 一つの目である
 
 
自省 (自己反省) の宗教ともいう禅では 人間の目は二つあっても一つと見る
 
即ち 二つを二つと そのままみなさず 更に三つ目を求めることもせず
 
「自己を省みる目」 その一眼を 「自己の内部にしっかりと持て」 というのである
 
 
物を害い (品質) 人が害われ (危害) その都度に反省と対策を立てるが
 
同様なことが繰り返される
 
これは 当事者が二眼的見方を先行して気づかないまま完結させて
 
第三者的な目を取り入れることを忘れているのである
 
 
お互いに 自己の中に第三者的な目を養って行きたいものである
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15