つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「玄関(げんかん)」                2007年02月01日 NO・040
 
真理を求めようとするならば “今” がその時である
 
 
 
<解説>
 
トンネルを抜けると そこには真理の世界が輝いている
 
トンネルの向こう側へ到るには まず入り口に入らねばならない
 
 
禅宗で 「玄関」 というのは 特別な意味がある
 
「玄妙なる関所 真理への関門」 という意味で
 
禅寺の入り口に限って使われた用語である
 
 
そこから一歩入れば 「幽玄な悟りの世界に入る大切な関門」 だと
 
ここより奥は 仏陀 ・ 祖師 ・ 和尚の教えによって 深遠なる真理へ通じるのである
 
 
中国から日本の禅寺へ 「玄関」 という用語が伝わったのは鎌倉時代で
 
しばらくして一般の民家にも使われるようになった
 
 
ですから禅宗の和尚は よそ様の 「玄関」 に向い進む時には
 
その家の主人に腹の中まで見透かされて軽んじられないように 
 
「襟」 を正し覚悟を決めて入る (同時に相手を読む覚悟を持つ)
 
とはいっても厳しい顔つきでは相手が敬遠する
 
時とともに心が通い合い やがて破眼微笑の軽さも味のうち
 
ありのままの人間こそが一番である (短所 ・ 剛柔 ・ 共存の露呈)
 
 
そのつもりになれば 「玄関」 は 禅寺の入り口ばかりではなく いたるところにある
 
今から真理を求めようというならば “今” ここが真理への玄関 「発心の門」 である
 
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15