草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)
ものを大切にしない人は 人も大事にしない
<解説>
「地球上のすべてが仏」 と釈迦が教える一句である
私の好む一句で檀家さんの法要の卒塔婆に時々書く
四月ともなると 進学 ・ 就職 ・ 転勤とあわただしくなり 生活用品が飛ぶように売れる
ところが一方では ゴミの収集場所に まだ使えるソファー ・ ベッド ・ スタンド
冷蔵庫など 「もったいない」 品物が無造作に捨てられる
いくら消費万能の世の中といっても 「買い換えて ポイ」 では人の心はすさんでしまう
釈迦は 「一切衆生悉有仏性 いっさいしゅじょうしつうぶっしょう 」 と説き
「生きとし生きるもの全てが仏に成る」 と教える そればかりではなく
無生物の石ころや土ですら仏になる(草木国土悉皆成仏) と解釈する
万物には仏としての生があり物を無駄にしてはいかん!
活かして使い切れ!(リサイクルせよ) ということになる
ヨーロッパ人の方が古いものを大切にしていて 日本人よりも仏教的であるといえる
ものを大事にするところから 人への愛が始まる
「環境にやさしいとは 物と人を大事にすることである」
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