策を弄(ろう)するものは 策におぼれる
<解説>
「あるがままに任せて 小細工をしない」 という意味で 親鸞聖人の言葉であるが
道元禅師も禅の究極の境地あるべき姿は 「自然」(じねん) であると説いた
「あるがまま」 とは 成り行き任せではない 「手を加えないこと」 を意味する
更に その意味は 高度経済成長が始まる前は 国民の六割以上が第一次産業に
従事していたのに 今では一割台とは自然無視もはなはだしいといえよう
食料自給率は 今や異常に下がっているのだから・・・
背伸びしてまで豊かになろうとする心は
仏教の 「自然に清らかに生きるのが仏法に適う」 という教えに見事に反する
物心両面のバランスの良い進歩と成長は必要であるが
自然体系を壊しては 何の為の進歩と成長であろうか
|