つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「多聞第一(たもんだいいち)」          2007年06月01日 NO・048
 
 
知りすぎて 判らなくなることがある
 
 
<解説>
 
釈迦の十大弟子の一人 アーナンダ(阿難尊者)は 晩年の釈尊に侍者(じしゃ) として仕え
 
釈尊の生の教えを他の誰よりも多く聞いたことから 「多聞第一」 の弟子と呼ばれた
 
 
しかし こうした恵まれた境地にあったにもかかわらず 
 
アーナンダは 釈尊が入滅したときも まだ真の悟りに到達していなかったという
 
 
これはアーナンダが多くを聞き過ぎたための悲劇だと思う
 
釈尊からの多くの教えが 彼を頭でっかちにしてしまった
 
 
単なる知識だけならいくらあろうと それは屁にもならぬ かえって邪魔なだけである
 
大切なのは その得た知識の中に 
 
己に合致する尊い仏性を自己発見(実体験) することである
 
 
前回の説法で 真の教育目的は 「伸ばすと摘み取る」 の二つといったことにも通じる
 
 
釣った魚を百匹与えられた子供より 
 
一匹の魚の釣り方を経験させられた子供の方が成長する
 
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15