つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「短気」                       2007年06月15日 NO・049
 
 
短気は ありもしない短気に とらわれるところから生まれる
 
 
<解説>
 
江戸時代の高僧 ・ 盤珪永琢(ばんけいえいたく) の問答は
 
禅問答独特の難解さは みじんもない
 
きわめて禅的な話も具体性があってわかりやすい
 
 (禅という字は 示す偏に単と書く シンプルが第一)
 
 
自分の性格に あれこれ悩んでいる人に こんな話がある
 
ある男が 「私は短気です どうすれば短気な性格をなおせますか」 と聞いた
 
盤珪 答えて曰く 「さても面白い人じゃ その短気とやらを いま持ち合わせておられるか
 
あれば ここに出してみなさい なおして進ぜる」 と・・・
 
 
形としてありもしない 「短気」 にとらわれ悩んでいた男は 盤珪の一言で悟ったという
 
 
有形(物)ならば 相手とともに見定めて手も打てるが 無形(心)なので
 
あれこれと支援は受けたとしても 究極は 「とらわれない心」 に己が到らないといけない
 
 
いつまでも 「うじうじと とらわれるから」 妄想が発生する
 
この 「とらわれない心」 こそが 禅の根本である
 
 
 
 


ホーム 寺の紹介 掲示伝道 T仏・心・命 U安らぎ・感謝
V勇気 W躾・教育 X自然・その他 つじ説法 和尚の小話
お経の話T お経の話U 地域活動 花あるばむ 年間行事
永代供養 墓地案内 日切地蔵 リンク集 お知らせ


最終更新日:2010/11/15