藍は藍よりいでて 藍より青し
<解説>
いくら学問を修め優秀であっても それが実践で発揮されないと無意味である
禅修行は 「静と動」 がセットになっている 「坐禅と作務」 である
この二つのトレーニングの成果を試すのが難解な禅問答である
難解で とらえどころが無いような修行の繰り返しにこそ
静と動のバランスがある故に 心身ともに成長がある
子弟が修行道場に入門し 3年5年と修行を重ねていく
やがて不思議にも 「風体 ・ 目つき ・ 威圧感 ・ 動じない構え」 が備わってくる
やがて和尚としての資質を備えてもどってくるのであるが
そのときにはすでに親子の感は消えうせている
世間で言う 「親離れ子離れ」 に相当する 「程よい距離」 が師弟間に生まれてくる
弟子が師匠を追い越していくことで 師匠が責任を果たしたことになる
これで 「藍は藍よりいでて 藍より青し」 となる
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