つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「盤山精肉(ばんざんせいにく)」         2007年08月15日 NO・053
 
 
よい子 わるい子と見る目が わるい子をつくる
 
 
<解説>
 
現代の教育者は 子供たちを 「よい子」 「わるい子」 に 区分したがる
 
まるで生まれつき 「よい子」 と 「わるい子」 がいて 「わるい子」 は自分のせいではないと
 
責任逃れしているかのように思える  これはとんでもない間違いである
 
 
中国の古い話ですが 盤山という僧が町を歩いていると
 
肉屋の前である客が 「うまい肉をくれ」 といっている
 
店主は 「旦那 どこによくない肉があるかね うちの肉はみんな良い肉ばかりだ」
 
と言い返した  このやり取りを聞いていた盤山は 「よい」 「わるい」 を作り出すのは
 
人の心にほかならないことを悟った
 
 
同様に 「よい子」 「わるい子」 も 人間 なかでも教師の心が勝手に作り上げたものなのである
 
「お前はわるい子だ」 と決め付けたら その子がショックをうけないわけがない
 
この瞬間から 「本当のわるい子」 に育っていくのが目に見えてくる
 
 
子供のもつ “尊いもの” を引き出してやるのが真の教育で
 
そもそも 「わるい子」 などなく みんな 「よい子」 だと思うのである
 
 
「悪い芽を摘み取る」 ことをせず 「わるい子をつまみ出す」 ことをしている
 
そんな大人 ・ 教育者 ・ 上司が人を活かせず無駄に殺している
 
だめだと決める前に 育ててのばせなかったことの 「己の反省」 が必要である
 
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15