つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「堪忍土(かんにんど)」              2007年09月01日 NO・054
 
 
もともとこの世は じっと堪え忍んで生きる世界である
 
 
<解説>
 
「ならぬ堪忍 ・ するが堪忍(奈良の観音 ・ 駿河の観音)」 という諺があり
 
「韓信の股くぐり」 という故事もある
 
 
洋の東西を問わず 我慢 ・ 忍耐 ・ 堪忍の大切さを説いたものは数多くある
 
それは 「この世は折り合って生きていかねばならぬ世界だ」 ということを
 
体験的に語り伝えてきたからであろう
 
 
仏教では この世を “娑婆(しゃば)” というが
 
サンスクリット語の “サハーニ” の音訳で 意訳すれば 「堪忍土」 ということである
 
 
突き進むだけでなく 押されるがままでもなく 相互の主張と認識によって
 
三歩突き進んだら二歩さがる 「堪忍」 が大切である
 
「キレる キレた」 と 世間を騒がし暴れまわる若者もおれば
 
「登校拒否 ・ 出社拒否」 と世間から逃避する人もおる
 
いづれの場合も 「この堪忍」 が不足して 結果として 疎外感に陥っている
 
 
ただ 押されるがままに後退して みの虫のように我慢せよと言うのではない
 
「進むとさがるが一つになれ」 ということである
 
娑婆に住む以上は
 
「娑婆の環境に適合せよ 適合して精一杯生きよ
 
逃げたり 暴れたりせず 柔軟に生きよ!」 といいたい
 
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15