つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「一字三礼・一刀三礼」              2007年11月01日 NO・058
 
 (いちじさんれい・いっとうさんれい)
 
仕事は してやるものではなく させてもらうものである
 
 
<解説>
 
テレビタレントや俳優などは 大半の人が
 
「何々の役をやらせていただく」 という言い方をする
 
一見生意気な 「ジャリタレ」 などにもマネージャーや所属事務所の関係者が日頃注意し
 
躾をしているのであろう
 
 
いずれにせよ 自由業の場合(医者・弁護士を除く)は ホンネはともかく
 
おおむね心掛けは良いようです
 
人気商売は 「お客様は神様です」 が基本なのか・・・
 
 
ところで 一般サラリーマンの場合は どれだけの人が毎日の仕事を
 
「やらせてもらっている」 と思っているだろうか?
 
「仕方なくやっている」 あるいは 「してやっている」 などと考えているのではあるまいか?
 
新しい職場に配属されたときとか 失業の挙句ようやく職にありついたときならともかくも
 
長年惰性で勤めていると なかなかそうはいかないのが 人情かもしれないが
 
それではいけないでしょう!
 
彼らの気持ちを そうさせてしまうのは何故か?
 
 
「ジャリタレ」「自由業の人」 だから そうなれるのでしょうか?
 
働くことを通じて 人に支えられて生きているという実感を 忘れてしまっていませんか?
 
 
「一字三礼」「一刀三礼」 とは 仕事をやらせていただくという精神に通じる
 
写経するとき 一字写すごとに三回礼をする
 
仏像を彫るとき 一ノミ刻むごとに三回礼をする
 
この精神である
 
 
日々の仕事も この心がけを忘れず 自分がそれによって
 
「生かされている」 ことに感謝しつつ 励みたいものである
 
 
確かに 「いま時こんな感覚は・・・」 と思う人も多いでしょうが
 
仕事を与える側の与え方と 仕事を受ける側の受け止め方の間に何か大きな変化が
 
生じているのかも・・・とすれば
 
そのことが見逃せない問題かもしれません
 
 
さて 今のあなたの生きがいは何ですか?
 
生きがいに打ち込めるなら こんな幸せなことはないと思います
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15