つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「先陀婆(せんだば)」               2008年03月01日 NO・066
 
ことばは状況によって意味が変わる
 
 
<解説>
 
人の言うことを聞き違えることがある
 
また 自分の言いたいことが うまく伝わらずに  いらいらすることもしばしばです
 
皆さんも少なからず経験済みでしょう
 
そんな時 我々は 全てを言葉のせいにしがちである
 
「涅槃経」 の中に 次のような話がある
 
 
王様が何を命令するにも 「先陀婆を持ってこい」 と言った
 
「先陀婆」 自体には何の意味もない  いわば “アレ” ぐらいの意味である
 
「アレを持て アレをせよ アレはどうなっとるか.......」 くらいで
 
全てがそんな調子だったが 賢い家来は状況に応じて
 
ひとつも誤たずに命令どおりに行動した
 
 
「涅槃経」 の中で釈尊が説いたのは
 
誰にも当てはまること 「自分に当てはめて理解せよ」 と教えた
 
「賢い家来のごとくあれ......」 というのである
 
 
単に 言葉に頼るより 状況 ・ 経緯を先に判らせることで
 
精度の高い伝達が可能だというのであろうか
 
受け手も送り手も 相手の状況を判ろうとすることが 相互理解の前提である
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15