つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「只今の一念を空しく過ごさず」         2008年03月15日 NO・067
 
 
今の一瞬を真剣に生きれば 修身も道徳も必要ない
 
 
<解説>
 
非行の低年齢化が言われる昨今 学校での授業で
 
修身や道徳教育の必要性がよく取りざたされている
 
 
しかし 一方で他の授業は どうなのか?
 
学校の授業に何も期待しなくなった親達は 仕方なく子供達を塾へ通わせている
 
 
生徒がぼんやりと過ごしている学校教育を そのままにして
 
修身や道徳の教育をことさらやってみても はたして意味のあることだろうか?
 
 
仏法とは 「分別をもって身を修めるといったことではない 
 
あとを思わず のちを分別せず 今の一念を空しくすごさないことだ」 といえる
 
 
日本人は 宗教を道徳とか修身のように理解しがちだが 
 
とくに禅では その立場をとらない
 
 
「あとさきのことを思わず 今の一瞬を真剣に生きることが 仏法に通じる」 という
 
 
それならば 非行少年が暴走をしているのも 
 
今の一瞬を真剣に生きているのではないかというかも知れないが・・・
 
 
一つの答えとしては
 
「何から逃げたくて そんなに走りたいのか・・・ 
 
劣等生だったから 親が冷たいから と過去にとらわれ 受験や就職の不安や不満に
 
身を委ねていると 今の一瞬が空しく過ぎてしまうのである」 と
 
その繰り返しが自分を空しくしていると気付かせねばならない
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15