自他の区別から自由になったとき 人は心身ともに さわやかになる
<解説>
「とかくメダカは群れたがる」 とは 平林たい子さんの痛烈なことばである
私達は 「脱落」 という言葉から
直ぐに 「落伍者」 とか集団生活に対応できない 「無能な人」 を連想してしまうようだ
しかし 禅者が用いる 「脱落」 は 「解脱(ゲダツ)」 と同じ意味がある
つまり 「捨て去る」 こと
一切の執着やこだわり 自他の区別などから 「自由になる」 ことを指す
脱落すれば 心身ともにさわやかな境地になり まわりの人間と自分を比べて
肩肘はって生きるようなことは無くなる
若い人には 人世一生とは程遠い先のように感じるであろう
でも 10年 ・ 1年 ・ 1日の中にも 「心の句読点」 が必要である
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