つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「善悪定め難し」                  2008年06月01日 NO・072
 
 
自分には 「よい天気」 でも  他人には 「悪い天気」 のことがある
 
 
<解説>
 
天気予報で、気象庁の人が ある時
 
「きょうは雨が降って あいにくの天気です」 といったところ
 
傘屋の主人から怒られて、やはり反省したらしい
 
もちろん報道は見る人の 「最大公約数的なものを想定し」 それに基づく放送をするから
 
「雨はあいにくの天気」 であろう
 
国民の全てに通ずる客観的な言い方もあったはず?
 
 
道元禅師は 「善悪と云うこと定め難し・・・」
 
「世間はきれいな衣服を着るのが良しと言う」
 
「汚れた衣服を着るのが悪しと言う」
 
「仏法は逆を言う」 「かくの如く一切のことにおいて皆しかり」 と云われた
 
 
要するに 立場が変われば判断の基準も違うという
 
自分の考えは絶対だと考える人がいても
 
立場が変われば全く別の考えを絶対だという人がいる
 
気象庁の人の言い方も、確かに配慮に欠けていたかも?
 
しかし、傘屋の主人も、別に怒ることも無い
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15