悩みはありもしない「心」 に とらわれることから生まれる
<解説>
達磨大師といえば インドから中国へ禅を伝えた高僧で 中国禅宗の初祖とされる
その達磨の弟子となったのが 慧可(えか) である
彼は 自分の求法の決意を示すために左腕を断ち 達磨に差し出した
その後 慧可は 「悟りをひらいた安らかな心になれるよう お導きください 」 と
達磨に願い出た
すかさず達磨は 「お前の心をここにもってこい それが出来たら安らかにしてやろう」
といった
しかし 「はい これです」 と差し出せる 「心」 などあるはずがない
形の無い 「心」 に囚われる慧可にたいして この一言で悟らせようとした
慧可は 「心は とらえようがないので もって来れない」 と答えた
達磨は 「これで汝の心を安んぜしめることが出来た」 といった
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