つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「関山慧玄(かんざんえげん)」         2008年10月15日 NO・081
 
 
ザルで雨漏りが受けられないと考えるのは とらわれた考えだ
 
 
<解説>
 
鎌倉時代から南北朝時代に 関山慧玄(かんざんえげん) という禅僧がいた
 
ある大雨の日 本堂に雨漏りがしはじめた
 
慧玄が 「何か受けるものを持って来い」 と怒鳴った
 
だが雨漏りがするほどの荒れ寺である 手桶の一つも見つからない
 
弟子たちは 右往左往するばかりであった
 
 
その時 一人の小僧が とっさに近くにあったザルをつかみ駆けつけた
 
「ばか者め ザルで水が受けられるか!」 と 凡夫ならどなるだろが慧玄はちがった
 
その小僧をほめ 他の弟子を叱りつけた
 
 
なぜか・・・ザルが雨受けの役に立たないことは常識である
 
他の弟子たちは そんな常識にとらわれて 右往左往していたのである
 
でも いくら右往左往したところで雨受けが出来るわけない
 
それなら 右往左往しないで ノホホンとしているか
 
小僧のようにザルをもって駆けつけたほうがよい
 
つまり 常識にとらわれない そこが小僧のいいところである
 
 
常識や理屈にとらわれずに行動する 
 
これこそが禅者の行いだと 慧玄は言いたかったのであろう
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15