人間のことばは不完全で、 完全に言い尽くすことはできない
<解説>
人の口から出ることばは つねに不完全なものだ
何事も完全に言い尽くすことはできない
あることを説けば もう一つのことの否定になりかねない
一つをつかまえれば 他の一つは逃げてゆく
子どもに向かって 「勉強しなさい」 と言っても 遊ばないで勉強ばかりされては困る
「勉強ばかりしないで遊びなさい」 と言って 今度は遊んでばかりいられても困る
言い切ってしまうと そこに誤りが生ずる
どんなに千万言を費やそうとも ことばというものは本来そういう不十分さが
つきまとうものであることをわきまえ 心したい
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