<参考書籍>
・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
など、 主要新聞記事を含む
心に生ぜし怒りは苦しみを生ず
2016年10月01日 NO・272
怒りは相手を苦しめるものでなく
自分を苦しめる
<解説>
怒りに効用はあるか 平たく言えば 怒ってトクになるのか・・・・・
私たちは腹が立ったり正義感からみて許せないと思ったとき 人や組織に怒りを発する
だが 相手から「こちらが悪かった 怒ってくれてありがとう」と
言われるようなことはきわめて稀である
たいていの場合 怒りは無視されるか 受け流されるか 反撃をくらう
相手はこちらが思っているほどには苦しまず
こちらの怒りは 怨念となってハネ返ってくる
『宝正論』のこのことばも 怒りという毒を発すると 照り返しに合うことを教えているのだ
最終更新日:2016/10/01