<参考書籍>
・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
など、 主要新聞記事を含む
業(ごう)
2016年09月15日 NO・271
善と悪をなすエネルギーは
前世の行為に原因がある
<解説>
人間には 意志の力をもってしても どうにもならない衝動がある
女癖や酒癖のわるい者は 自分のしたことを反省しながら
同じことをまた繰り返すものだ
こういう手合いを「業が深い」とか「業つくばり」と言って
業はあまりよい言葉には使われない
しかし 本来の“業”は単なる「行為」を指し 善も悪もないのである
前世で善行を積んだ者は現世か来世で果報があり
悪業を積めば悪の報いがあるとされた
これが“輪廻”の思想で
前世に原因をもつ根源的な「生のエネルギー」が「業」なのである
最終更新日:2016/09/15