<参考書籍>
・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
など、 主要新聞記事を含む
茗飲(めいいん)渇心(かっしん)休す 2016年08月01日 NO・268
忙しい現代人だからこそ 一服のお茶が心をいやす
<解説>
仕事が山のようにたまり 頭がカリカリしているときに
女性の部下がなにげなくお茶を出してくれる
のんびりと立ち上がる湯気 口中に広がる茶の香り
たちまち心がいやされる
「喫茶去(きっさこ)まあお茶でも飲めよ」と言ったのは 唐代の趙州禅師だが
これに類した公案に「茗飲(めいいん) 渇心(かっしん)休す」というのがある
静かに茶を飲めば 渇いた心にうるおいがおとずれる といった意味で
日本煎茶道の始祖といわれる売茶翁の 偈に見られる
茶の功徳を表現してあまりあることばではないか
最終更新日:2016/08/01