つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   行住坐臥(ぎょうじゅうざが)           2016年07月15日 NO・267


真の学者は寝ているときもがくしゃであり、
音楽家は寝ているときも音楽家である



<解説>

釈尊が涅槃にはいられた(入滅された)ときの様子を描いた「涅槃図」を見ると           

どれも釈尊はゴロリと横になっておられる そんなふうに言う人がいる

しかし ただ寝ころんでおられるのではない

坐ってはいないものの あれは禅を修めている姿なのだ           

坐って修めるだけが禅ではない 歩くのも禅なら 坐るのも禅

しゃべっているときも横になっているときも これすべてが禅である           


禅宗はこのことを「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)の禅」と呼ぶ

釈尊は あらゆるときにあらゆる姿で つねに完全な「心統一」の 状態にあったとされる           


ところでこれは 禅とは無縁に生きている皆さん方にもあてはまる

セールスマンは 酒を飲んでいるときも寝ているときも 

二十四時間のあいだ 売り方を考えている           

これが真のセールスマンだ

飯を食っているときも トイレにかがんでいるときも 社員のことを忘れない 

これが経営者の姿である           


このように考えると 禅は我々凡夫の身近にある

あえて坐禅を組まなくとも 一事に徹しきるのが禅である









            
 
 
 
  


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最終更新日:2016/07/15