つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   無病薬(むびょうやく)                2016年01月15日 NO・255


困難から逃げようとすれば
いつまでも困難に追いかけられる



<解説>

まだ新人のセールスマンが 先輩の落とせなかったお客を

あっさりと落としてくるといった例は 決して珍しいことではない

知らない者の強みで 虚心にぶつかるから好結果を生むのである

しかし何年かたち セールスのむずかしさを身をもって 知るようになると

こうしたホームランの数はぐんと少なくなる セールスマンとして大成できるか否かは

ここからが勝負なのだ


わたしたちは いつまでも「知らない者の強み」で 押し通すことはできない

生きていれば いやでも色々な知識や 体験のアカがつく

同時に つぎつぎと新たな問題が 見えてくるようになる

人は この問題に真正面から 取り組まなければならない

問題に気づかぬことが愚かなら 問題にあえて目をつぶろうとするのも愚かなことだ

禅は とにかく問題を目の前にひっぱり出してみよ と説く


白隠禅師は 禅の公案を「問題掘り起しの道具」と考えた

公案をあくまで手段とみなし 公案の拘束から脱却したのである


公案は いわば健康な人に盛る毒である

そして 起こった病い つまりは問題を見性し明らかにせよ と白隠は説いた

これを「無病薬(むびょうやく)」と呼ぶ










 
 
 
  


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最終更新日:2016/01/15