<参考書籍>
・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
など、 主要新聞記事を含む
不立文字(ふりゅうもんじ)
2016年01月01日 NO・254
ことばはうまく使うほど ウソくさくなる
<解説>
わたしたちは 美しい音楽を聴いて その感動を だれかに伝えようとするとき
ことばの無力さに気づく
いかに巧みに表現しても ナマの感動を完全に 言いあらわすことはできない
巧みに説明すればするほど どこかウソくさくなってしまう
悟りの境地も同じである
ことばや文字で言い表すことは とてもできない
そこで禅者は「文字を立てず(得ず)」といって いっさいの文字による伝達を廃し
ひたすら修行によって 悟りをひらこうとする
禅で 坐禅を重視するのはこのためであり
坐禅は 「不立文字」の実践である
最終更新日:2016/01/01