<参考書籍>
・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
など、 主要新聞記事を含む
我すら我のものならず
2015年04月01日 NO・236
財産や地位を求めるより
まず自分自身を知ることを求めよ
<解説>
「法句経」に曰く―――我が子なり我が財なりと思い凡愚は悩む
我の我 すでにあることなし 誰の子ぞ誰の財ぞ―――
われわれは 自分を頼りなく思い 同時に自分というものがわからない
自分すらわからず頼りないのに 子や財産に頼ろうとするのは
愚かなことだ という意味である
親子関係が希薄になり 法律的追求が厳しくなった今日
このことばは あらためて味わってみる値打ちがある
世間の現実が厳しければ厳しいほど
最後に頼るのは自分 ということになるが
その自分がフラフラするのは 最大の不安といえる
最終更新日:2015/04/01