<参考書籍>
・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
など、 主要新聞記事を含む
「無我」
2014年12月15日 NO・227
自分の意識をひとつの対象に固定せず 思い浮かぶに任せておけ
<解説>
一心不乱に読書に耽っているときには
心ここにあらず たとえ家が燃えていようが気づかない
こうした心のあり方を 俗に「無我の境地」と言う
しかし 禅でいう「無我」は このような「我を忘れた」さまを言うのではない
たとえば 自分の意識が川の水の流れるがごとく
サラサラと流れている状態がこれに近い
たしかに いろいろな想念が浮かんではくるが それに自分を固定せず
自然に浮かぶままに流していく そのとき 我はあって我はない
自己と宇宙が一帯になり ただ安らかに存在している状態
これが「無我」である
最終更新日:2014/12/15