つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「野狐禅(やこぜん)」                  2014年06月01日 NO・216


悟りとは原因と結果の理法に 虚心に身をゆだねることだ
 
  
<解説>

よくわからないことを 「わかりません」 と正直に答えるのは 案外できないことだ

われわれはとかく何でも分かったふり 知ったかぶりをしてあとで恥をかくことが多い

「野狐禅(やこぜん)」 という言葉がある

生半可な悟りで したり顔をしている者を批判することばである



中国唐時代の禅僧 百丈懐海(ひゃくじょうえかい)に 一老人がこんな告白をした

「ある人に 真の悟りを得た者は 因果応報の現実を超越できるかと問われ

そのとおりと答えましたが それがまちがいだったため 狐にされてしまいました

今のわたしは 実は人ではないのです

どうか正しい答えを教えて わたしを人間に戻して下さい」

百丈禅師はこれに応えて 「悟ったからといって 現実から無縁になれるわけではない

悟るということは むしろ “原因と結果の理法”をありのままに認めて

それに虚心に身をゆだねることだ」 と教えた           

この答えを得て その老人は飜然と悟り ようやく野キツネの身を脱することが出来たという           

悟っても無いのに中途半端な理解でわかったつもりでいると           

キツネにだまされるぞ という戒めである キツネにならないようにせいぜい注意しよう           







 
 
 
  


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最終更新日:2014/06/01