「戒名」 といえば ふつう死者につける名前とされているが そうではない
仏教の戒を守ろうとする者 つまり仏弟子になったとき 師からつけてもらう名前である
お坊さんの場合には 悟りをひらいたときに その悟りの境地をあらわした道号をつける
一休禅師の例でいえば 宗純は戒名 一休が道号である
この道号について彼は
「有漏地(うろじ=煩悩の世界)より 無漏地(むろじ=悟りの世界)へ帰る一休み
雨降らば降れ風吹かば吹け」
と歌を詠んでいる
翻訳すれば 「地獄 極楽 峠の境 ちょっと一休み
雨よ降れ降れ 風よ吹け吹け」 といった意味になる