持とうと思えば肉眼以外に 眼を持つことが出来る
<解説>
修養を積んだ人間は 魂だけを肉体から切り離して中空に遊ぶことが出来る
言い換えれば 他人の目で自己を見つめられるのだ 自己の超客観視である
仏教では それをさらに一歩進めて 肉眼以外に四つの眼を持つことを説いている
その四つは 天人の眼という意味の天眼(てんげん) 知恵の眼の慧眼(えげん)
真理を見る法眼(ほうげん) 仏の持つ仏眼(ぶつげん) がそれであり
現実の眼である肉眼(にくげん) と合わせて五眼(ごげん)と呼ぶ
自己訓練や修養により 人はさまざまな美点を性質の一部となすことができるが
常人を超える予知能力が備われば天眼 巨大な優しさが備われば
仏眼を持ちえたと言えよう
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