つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「多衆 共なるを楽しむもの輝かず」        2013年08月01日 NO・196


本当の知恵は 一人でじっと考えねば出てこない
 
  
<解説>

現代の企業や大学では グループ研究や集団討論がさかんに行われている

アメリカ式に一つの目的に向かってタスクフォース(特別任務部隊)をつくるところもある

いずれも複数による発想促進法である

さかんに行われている以上 現実の成果がそれなりにあるだろうが

「中阿含経」 には 本当の知恵は大人数のあいだからは生まれないとある わたしもそう思う

というのは 仲間同士でガヤガヤやっている若者からはあまり出来のいいアイデアは出てこない

キラリと光るアイデアは 仲間から少し外れて一人静かに考えている人物から

寄せられることが多い

もちろん仲間との友情は大切だが 物事を突き詰めて考えるときは 絶対に孤独のほうが良い

本物の知恵やキラキラ光る発想は 孤独に耐える力を背景に生ずるものである

ノーベル賞の受賞者 江崎博士や朝永博士にしても 研究室にひとり残って孤独な研究を続けた

われわれ日本人は ただでさえ付和雷同しがちな民族で 衆をたのみやすい特質を持っている

いくら はやりだといって 大勢で考えている限り 知らず知らず その他の人間に和してしまって

本来なら出るはずの知恵も出てこないだろう





 
 
 
  


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最終更新日:2013/08/01