<参考書籍>
・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
など、 主要新聞記事を含む
「雨ならずして 花猶落つ(はななおおつ」
2013年07月15日 NO・195
事実をありのままに見つめれば 死も無常ではない
<解説>
ある日 ポックリ病で同僚が死ぬ
あるいは隣の部屋のガス漏れで 無関係な人間が事故死する
世の中無常だとだれしもが思う しかし あっけなく死ぬから無常なのではない
人は 生まれたときから死へ向かって旅をしている
命ある者はすべからく死ぬという 「事実」が 無常なのである
「雨ならずして 花猶落つ 風無くして絮(いと) 自ら飛ぶ」 と趙州(じょうしゅう)禅師は詠んだ
雨が降らなくても絮(柳の葉)は飛ぶ と
わたしたちは 見たくないからといって 厳しい「事実」から目をそむけては ならないのである
最終更新日:2013/07/
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