災難にあったときも ジタバタしない
<解説>
文政11年(1828) 越後地方に大地震が起き 1400人余の死者が出た
罹災者のひとりだった良寛和尚さまは 知人宛に自分の無事を知らせて このように書いた
「しかし 災難に遭う時節には 災難に遭うがよく候 死ぬ時節には 死ぬがよく候
是ハこれ災難をのがるゝ妙法にて候」
災難にあえば わたしたちは クモの巣にひっかかった虫のようにジタバタする
もがいたってどうにもならないことを知りつつ ジタバタせざるをえないのだ
そこに 凡人の愚かさがある
災難にあったとき 災難にあってよかったのだと思うのが仏教の悟りといえよう
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