つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「合掌」                        2013年01月15日 NO・183


人の心の中には つねに善と悪が住んでいる
 
  
<解説>

人に会うとき お辞儀がわりに 「合掌」 をするのは 日本では僧職にある人に限られる

映画 「男はつらいよ」 の笠智衆さんが扮する柴又帝釈天の 「御前さま」 などは 

よくこれをやるが 一般人でそんなことをする人は まず見かけない

せいぜい 人にものを頼むときに ふざけ気味に 拝み倒すくらいだろう


しかしインドでは 日常的な風習になっている

飛行機に乗る時 客室乗務員は 乗客ひとりひとりに合掌し「ナマス・テー」と言って迎える

「私はあなたに帰依します」 という意味で ナマスは南無阿弥陀仏の南無と同じである

インドだけでなく タイ・ミャンマー・スリランカなどでも合掌は一般人の中に浸透している


合掌することの意味は何なのか インド人は右手が神聖な手で 左手は不浄と考えている           

この神聖なるものと不浄なるものを合わせることによって           

神聖と不浄の二面を合わせ持つ人間の真実の姿をあらわすのだ

神聖と不浄は 善と悪でもある 善悪合わさったところに真実の心が生まれる

つねに真心をもって人に接する・・・この精神のあらわれ それが合掌する姿なのである





 
 
 
  


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最終更新日:2013/01/15