自分は他人によって 生かされている
<解説>
この世の中は すべて持ちつ持たれつで動いている 得する者がいる一方で 損をする者が必ずいる
全員が 金持ちにはなれないのである たとえば だれかが電車の座席に坐れば だれかが立たねばならない
自分が大学に合格すれば 確実に誰かが落ちる これは避けられない
われわれは この世で生きていくかぎり 知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけている
逆に言えば 他人のおかげで生きているようなものである
だからわたしたちも 他人から受ける迷惑を我慢しなければならない
これが仏教で説く 「忍辱(にんじょく)」 の教えである
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