つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「空閑処(くうげんじょ)」              2010年03月15日 NO・115
 
 
良い環境かならずしも 勉強をはかどらせるとは限らない
 
 
<解説>
 
受験生を抱える家庭では テレビも消して静かな環境づくりに気を使う
 
しかし当の本人はかえって気詰まりで勉強が なかなか思い通りに はかどらないものだ
 
 
釈尊の十大弟子の一人にウパーリがいる 出家前の職業は理髪業であって
 
そのためでもあろうか この人は非常に人なつっこい性格だったと思われる
 
 
あるとき 釈尊に 「空閑処で修行をしたい」 と申し出た
 
空閑処とは森の奥の静かな 人里離れたところのことである
 
その希望に答えて 釈尊はこう言われた
 
「ここに大きな池がある 象が水浴しているのを見たウサギが 
 
自分もそこに飛び込んだが あまりに深くて恐ろしくなったので飛び出した 
 
人にはそれぞれ性格があるから かならずしも空閑処ばかりが 
 
その人にあう修行場とはならないのだよ」
 
 
静かだから勉強できるとは限らない むしろ少しざわついているくらいのほうが
 
勉強のはかどる子どももいるのだ
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15