物事の第一義を つねに念頭におく
<解説>
建て売り住宅の見学にいくと 実にしゃれた造りの家がたくさん並んでいる
中も外も新しい生活への夢を誘うデコレーションに満ちている
ところが 重いローンと引き換えに いざ住み始めてみると 雨漏りはする 戸はつかえる
人が動きにくいという欠陥住宅だった そんなことがありうる
そもそも家を構えるのは何のためだったのか
沢庵和尚は 「結縄集(けつじょうしゅう)」 の中で 「飯は何の為に食うものか」 と問いかけている
空腹をいやし 力を蓄えるためなのに 添え物がないと不服を言う人がいる
これは本当に空腹でない証拠だ
物事の第一義を つねに念頭におけとの教えである
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