学ぶ姿勢のない者は 何を教えられても学べない
<解説>
龍潭(りゅうたん)という若い禅僧がいた 彼は師匠に就いて何年にもなるのに 少しも教えてもらえない
どうしてですか・・・と師匠にたずねた すると師匠は 「お前がお茶を運んでくれば それもおいしくいただき
食事を運んでくれば それもおいしくいただいただろう それが教えだよ」 と答えた
学ぼうとする気があるなら 師匠の態度ひとつからでも禅の心をつかめたはず というのである
落語や将棋の世界でも 弟子が少しも稽古をしてもらえない ということがよくある
師匠はわざと雑用をさせ 日常生活の中に落語や将棋があることを教えるのである
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