つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「丹霞天然(たんかてんねん)」          2012年01月01日 NO・158


寒ければ 仏像を薪にして暖をとればいい
 
  
<解説>

丹霞天然(たんかてんねん) は中国唐代の禅僧だが さまざまな奇行をやってのけた

慧林寺という寺にきたとき あまりにも寒いので本堂から木像を持ち出して

それを薪にして暖をとった 「こりゃ 暖かくていい気持ちだワイ」 と尻をあぶっている有様をみて

慧林寺の和尚は腰を抜かしたという だが 天然は奇をてらったわけではなく

別段気がふれたわけでもない ありがたいほとけさまだと思って仏像をおがむ

そのときすでに 人はひとつの常識にとらわれている

それをこの禅僧は打ち破ろうとした いや そのような解釈すら 「常識」 の所産だと


「わたしは そんなつまらんことは考えぬ 寒かったから燃やしたまでよ」 と 天然はいうはずである

理屈などいらぬ 常識も道徳もくそくらえだ そんなものに一切とらわれない 自由な境地

自然な振舞いが禅僧なのだ           

丹霞天然は この境地を 仏像を燃やして暖をとる行為であらわしたのである

日本では 一休宗純禅師が奇行 風狂の禅師と言われた
          

この域を世人がたやすく理解できるとは思えないが・・・。




          
 
 
 
  


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最終更新日:2012/01/01