つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「啐啄同時(そつたくどうじ)」           2011年12月15日 NO・157


親子関係 師弟関係は タイミングによって成り立っている
 
  
<解説>

卵の内部からヒナが殻を破ろうとして つつくのを 「啐(そつ)」 という

親鳥が呼応して外からつつくのを 「啄(たく)」 という

タイミングが合わないとヒナが死んでしまうが この玄妙な自然の機微を

表現したのが 「啐啄同時(そつたくどうじ)」 である



鏡清道怤(きょうせいどうふ)禅師のもとへ修行僧がやってきて

「悟りの機が熟しました どうか啄して 殻を破ってください」 といった

禅師は 「啄してもよいが 命は大丈夫か」 と問う

修行僧は生意気にも言う 「それでわたしが悟らなければ 師こそ物笑いになりましょう」

その途端に禅師は 「むさいヤツめ!」 と一喝した この一喝が 師匠の啄であった

この絶妙なタイミングを見逃さないことが すばらしい相互関係ではなかろうか・・・。                      





          
 
 
 
  


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最終更新日:2011/12/15