つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「心頭を滅却すれば 火自ら涼し」        2011年12月01日 NO・156


何かに熱中しているときは 暑さ寒さを忘れる
 
  
<解説>

人間の五感があてにならないことは 日常しばしば経験するところだ

夢中で何かをしているとき暑さ寒さは気にならないし 「ふところの暖かい」 人がいれば

「師走の風が身にしむ」 人もいる 結局 気のもちようである


「心頭を滅却すれば・・・」 は 信長に焼き打ちされた恵林寺の快川和尚の言葉として有名だが

原典は中国六世紀の詩人杜旬鶴(とじゅんかく)の次の詩にある

「三伏 門を閉ざして一衲を披す 兼ねて松竹の房廊を蔭う無し 安禅は必ずしも山水を須いず

心頭を滅却すれば火 自ら涼し」


炎暑の季節なのに 師は門を閉め切り 破れ衣をまとっていられる

庭には蔭をつくる樹木もない

しかし 坐禅には 別に静かな山中や水辺でなくてよいのだ 師のように 心を空にすれば

火のような暑さも苦にならない

人間の苦悩や悲しみも同じこと 苦しみや悲しみから逃げようとせず           

同化をすれば 苦は苦でなくなるのである           





          
 
 
 
  


ホーム 寺の紹介 掲示伝道 Ⅰ仏・心・命 Ⅱ安らぎ・感謝
Ⅲ勇気 Ⅳ躾・教育 Ⅴ自然・その他 つじ説法 和尚の小話
お経の話Ⅰ お経の話Ⅱ 地域活動 花あるばむ 年間行事
永代供養 墓地案内 日切地蔵 リンク集 お知らせ


最終更新日:2011/12/01