努力する者の前には 誘惑が現れて当然である
<解説>
魔とはふつう悪魔のことであるが 仏教では天魔といって いわゆる神と同じ部類にはいる
釈尊が悟りを開いたのも 「降魔成道(ごうまじょうどう)」 と言い
悪魔を降ろすのと悟りに達したのとが同時だったという
しかし深い悟りを得た釈尊にも なおかつ悪魔が現れたと伝記には書いてある
これはどういうことか 修行 努力を続ける限り悪魔は出てくるということを教えているのだ
努力とは悪魔=誘惑とのたたかいである
努力しなければ悪魔も現れないという
「阿含経(あごんきょう)」 の中に出てくる言葉である
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