ときとして沈黙が すべてを語ることがある
<解説>
プロポーズをしたときの彼女の沈黙
これは「イエス」 のサインなのか それとも「ノー」 と言っているのか
ときとして 沈黙がすべてを語る しかしその解釈はむずかしい
「維摩経」 にこんな記述がある
維摩が 「不二の法門(絶対無差別の境地)に入るとはどういうことか」 と 一座の者に聞く
文殊菩薩は 「すべての問いと答えとを離れることです」 と答える
言い得て妙であった
しかし維摩は黙ったきりだった
そこで文殊は 「これこそ不二の法門だ」 と悟る
維摩の一黙の前には 文殊のことばも くず同然であった
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