順番どおりに死んでいくのが いちばんめでたい
<解説>
名僧一休禅師に ある人が揮毫(きごう=墨蹟書)を頼んだ
「なにかおめでたい文句を・・・」 という注文に うなずいて 「父死子死孫死」 と書いたそうだ
嫌な顔をする人に 「順番どおりに人間が死んでいくのがいちばんめでたいのじゃ」 と
一休禅師は答えたそうだ
また 一休禅師が京都紫野(むらさきの)にいたころ
人が来て書を求めると 「御用心」 の三文字を 書いて与えた
「もうすこし違ったものを・・・」 と求める人には 「御用心御用心」 と書き
なおもーーーと言われたとき 「只御用心御用心」 と重ねた
「父死・・・」 と同様 当たり前のことに真理を見出す一休禅師らしい教えだと思う
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