病気は 人生の意味を悟る一つの修行である
<解説>
健康のありがたさは 病気になってはじめてわかるとよくいわれる
これを裏返しにして考えると 病気だってまんざら捨てたものではないぞ ということになるかもしれない
「病中も山野」 という言葉がある
つまり 病気もまた人生の意味を悟るひとつの修行の場だ と禅者は言う
病気を試練と考えず 病いに親しみ 病いを友とする心境である
芭蕉が辞世に詠んだ句とされる 「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」 も
病いに倒れた無念さではなく 病床にあってなお自在に飛ぶ夢を追う と解釈できる
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