つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「柳は緑 花は紅なり」              2005年11月15日 NO・010
 
あるがままの物を あるがままに見よ
 
 
 
<解説>
 
心理学の実験で 被験者に対して
 
黒く塗り潰したハート型の紙を瞬間的に見せて 「何色か」 と聞くと
 
大抵は 「赤色」  と答えるらしい
 
「ハートは赤い」 との先入観が邪魔してものをあるがままに見ることを妨げている
 
 
宋の時代の詩人 ・ 蘇東坡 (ソトウバ) の作に
 
「柳は緑 花は紅なり」 という一句がある
 
柳は緑に見え 花は紅に見える というのだから
 
しごく当たり前のことをいっているにすぎない
 
 
しかし 人間は当たり前のことを見失いやすい
 
当たり前のことを あるがままに捉えることを 禅は尊ぶのです
 
当たり前に 「緑の柳がそのまま緑に見えれば」 それが禅であるというのです
 
 
エッ! 判ったような判らんような?・・・
 
そうなんですよ これが禅問答の入り口でして
 
この先は 頭 (左脳) だけでは 迷路に入ります
 
 
色眼鏡やフィルターが入ると 万事があるがままに見えなくなる
 
相手の変化でなく 自分の心のありようです
 
 


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最終更新日:2010/11/15