つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「差別(シャベツ)」                2006年03月15日 NO・019
 
 〜ここでは (サベツ) でなく (シャベツ) と読む〜
 
 
わが子 他人の子 という意識が 子を見る目を曇らせる
 
 
 
<解説>
 
ずっと以前テレビ番組で 「援助交際」 なる実態を放送していた
 
風俗嬢顔負け 全く驚きというほかない
 
少女もさることながら 立派な大の男が何を考えているのか・・・
 
 
子供が警察に補導され 親が呼ばれて その決まり文句が
 
「うちの子に限って・・・」 であり 何をかいわんやである
 
 
親たちは どうしても我が子を都合よく 色メガネで見てしまう
 
他人の子なら すぐ気づく非行化・不良化の前兆も 我が子となると なかなか見えない
 
 
これは我が子と他人の子を 「差別(シャベツ)」 して見る結果
 
物事をアリノママに見ることが出来ないためである
 
他人の子を見るときも 嫉妬や優越感でレンズが狂っている
 
「シャベツ」 の眼でみると判断を誤る原因が そこに潜んでいる
 
 
われわれ大人はアリノママを平等に見ることが必要である
 
偏らないバランスの取れた平等な心
 
即ち こだわらない 「空」 の立場で対峙しないといけない
 
具体的には
 
 * 「厳しい心で やさしく指導」 と 「やさしい心で 厳しく指導」 とが
 
    使い分けできることである
 
 *  指導者の心 (親心) の中に 第三の眼 (心眼) があり
 
    厳しさとやさしが偏らず五分五分に共存していることである
 
 * 「厳しいことがやさしいことにつながり」 「やさしいことが厳しいことにつながる」
 
 
迷える子供たちの眼線でみることが必要で
 
大人の都合で説教しても逃避するだけである
 
まさに 親たちの自覚そのもに問題があるといえる
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15