・・・ 般若心経の一節
十円玉は きれいでも汚くても 十円の価値しかない
<解説>
買い物をして おつりにピカピカの新しい十円玉をもらうと 得をした気分になるもので
十円玉が十一円に見えてくるから 人の心理とは不思議なものである
本来は あくまで十円玉は十円であり
我々の心が きれい汚いにとらわれて 「差別 (シャベツ)」 して見てしまう
般若心経は 「不垢 不浄 (きれいもきたないもない)」 と説く
ここで 「きれい きたないとの “差別” を禁じる」 と誤解しては困る
「“差別” そのものが無い」 ということであって
その上で 「“事実” そのものをよく見よ」 と教えている
安全・安心が求められる昨今であるが 安全とは 「人の行動資質と物の管理状態」 を
公平に見て 且つ厳しく 「目配り 気配りの精神」 で配慮を怠らないことである
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