和尚の小話
 
 
 


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 [2]   子 育 て と 庭 木
 
春が過ぎて日差しがきつくなると新緑の季節です
 
木の芽や枝もすくすく伸びてくると 新入生 ・ 新社会人も 幾分環境になれて
 
落ち着いてくるものですが、中には適応できず悶々として、
 
いわゆる 5月病とやらになるんだとか?
 
まあー、遅かれ早かれ時間が解決してくれるものです
 
焦ることはない  人生はこれからで、所詮は長い長いトンネルみたいなもの
 
やから、暗かったり明るかったり変化するものです
 
人の育った生い立ちはみな一人一人違うから、 同じであることに安堵したり
 
せず、逆にチョットは違うことのよさを認め合いできませんかなあー?
 
只、 いかん事で気がかりなのは、 学校教育の出来栄えの差はともかくも、
 
社会常識のしつけが出来てないのは一番困りものである
 
最近の親御さんは、 しつけ教育と知識教育の役割分担を
 
混同しておられるのか?
 
何もかも学校教育のまずさとして片付ける傾向があるように思えます
 
就学前の親としてのしっかりとした、 しつけ教育が欠落しているから、
 
結果として 我慢が出来ない ・ 傷つけたり ・ 傷つけられたり ・
 
お互いをいたわる心が失せてくる
 
 
 
 
折に触れて檀家さんでの法話の際には、次のキーワードでお話しております
 
 * 物の豊かさが子供をダメにしています
 
 * 子供に対し金と時間を無駄遣いしています
 
 * 親がそうしているのです
 
 * お稽古 ・ あれこれ塾に通い ・ 人まね教育に終始している
 
 * 植木には水と肥料が必要ですが、それだけ良い木に育ちますか?
 
 * 美しい庭木は、愛情をそそぐだけでなく、思い切りの剪定作業が入ります
 
 * 伸ばす枝を決めて支え、引っ張り、時には曲げて方向を定める
 
 * 悪いわき芽や、不要な小枝は手遅れにならぬうちに、思い切って剪定する
 
 * 子供の素質を早く見抜き、伸ばすべきことにお金と時間をかけましょう
 
 * 学校教育のみに頼ってはいませんか?
 
 * その前に家庭教育でのしつけが大事です
 
 * 素直な心をもてば、子供は親や大人の背中を見てすくすくと育ちます
 
 * 素直の3原則は「おはようの挨拶・ありがとうの感謝・ごめんなさい」が言える
 
 
この3原則を生活習慣とし、世の中の約束ごとを教えることが親の役目です
 
親はしっかりと「叱りなさい」「誉めなさい」、親が遠慮してどうするんですか!
 
 
                                      2005年5月
 
 
 
 
 
 
 「紆余曲折は人の常 人生に直線なし 性根が節目節目で真っ直ぐになれば
     外見の曲線も大いに良し これを曲がり真っ直ぐという」  ―祖岳―

 
 
 



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