【経文】
究竟涅槃
【読み方】
クギョウネハン
【現代語訳】
涅槃を究竟する
心は徹底して平安であります
【主要な語句説明】
「究」 : きわめるということ
「竟」 : 「ついに」 ということ 「トコトン」 きわめる
「涅槃」 : 釈迦の死と解釈するのが一般的であるが
元々は 「火を吹き消す」 の意味であり 煩悩の火を消すことで
「悟り」 の意味
25句「菩提薩土垂は」 が主語で 30句が述語である
<解説> 今回のキーワード 「世間の考えは間違っている」
皆さん判りましたか
むずかしいかもしれないが とにかく 社会常識・マスコミ論調・ 時の与論とかを
一度ひっくりかえしてみろということです
大体多数というのは ほぼ間違っているということである
60年前までは 「鬼畜米英」 と叫び戦争したが これは間違っていたでしょ!
ある政党が長期政権で 日本をメチャメチャにしかかって 何度選挙しても
その政党が政権を持ち続けた 正に顛倒夢想しているのですよ
だから 今回の参議院議員選挙は 国民が目覚めて ひっくり返したのですよ
「世間の考えは間違っている」 と 人生の全てを否定しろというのではありませんが
お釈迦さまの眼から見ると 般若波羅蜜多を得た菩提薩土垂 (悟りを得た人) は
別として 世界人類の99.9%は 顛倒の世界にあると見る
人よりは物を多く得て楽をすることが 人生目的と多くの人が思っている
人よりは一寸でも楽をして 一寸でも多くのカネを貰いたいと思っている
しかしお釈迦さまの眼には 誠にくだらないという事である
やはり ひっくり返っているのである
仕事とレジャーに人生を費やしているが 仕事は1時間でも短い方が良い
レジャーは1時間でも長い方が良い
これが現代人の理想とされていませんか?
レジャーで何をやっているか 旅行 ・ スキー ・ 登山 ・ 水泳 ・ スポーツ
テレビ ・ パチンコ ・ 麻雀 ・ ゴルフ等々
しかしこれらが人間の本質的な事に関係があるか 無いね 全く無い
つまり一番くだらないものを 一番くだるものとして考えている
レジャーの為に生きているのではない 人間本来の根源に生きることである
お盆の行事は 孟蘭盆の語源(倒懸=逆さま)に気付いて
本来をとり戻せの意味がある <和尚の小話:No.5参照>
2007年8月23日 地蔵盆
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