つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「廓念無聖(かくねんむしょう)」         2008年02月01日 NO・064
 
たまには破目をはずして あけっぴろげに振舞ってみよ!
 
 
<解説>
 
中国の梁(りょう)の武帝とインドから禅を伝えた達磨が会見したとき
 
武帝が(禅仏教の)「最高の真理は何か」 と問うと
 
達磨は 「廓念無聖(かくねんむしょう)」 と答えたという
 
 
当時の武力第一人者と達磨の問答は最後までかみ合わなかった
 
達磨は断念して 揚子江を渡って少林寺に入った
 
 
皆さんがよく見る 眼を剥いた怖い目つきの達磨の絵は
 
この時の達磨の心境と姿を現している
 
武力第一人者といえども 強権政治だけで人心を掌握できず 
 
この梁の国はやがて滅亡した
 
 
達磨はその間も 「壁面九年」 の修行に入り 禅修行の体系を確立し 
 
後世に多くの教えを残した
 
 
この 「廓念無聖」 の意味するところは
 
「あけっぴろげで ガランとしていて 何事も執着しない限りなく自由な心」(Free Mind)である
 
 
信長と千利休のところに呼ばれた秀吉は 利休が差し出した茶を 粗暴なまでに
 
手掴みでゴクゴクと飲み干して 信長を唖然とさせた
 
 
「些細な礼儀作法にとらわれたり 恐れたりしていると自由闊達に振舞えない」
 
ということである
 
「あけっぴろげの心を持たないと人生は乗り切れんぞ!」
 
とかく我々は 定められた枠の中で無難にことを遂行してしまう
 
これでは 「挑戦 ・ 冒険 ・ 創造 ・ 眼力など 」 期待できない
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15